・・・・今から十数年前の話・・・・
フランスのティーニュでスノーボードのアルペン競技の合宿をしていたときに、たまたまモーグルのワールドカップが開催されていました。
25度以上はある斜度で開催されていて、自分がそのピステがかかったバーンを滑るのさえ怖くて板を回して回して降りてきていたのに、ワールドカッパー達は縦に縦に板を上手く回して気持ちよさそうに降りてきていました。
見た目の雪質とは違い、競技で使用されるバーンはだいたいが固く凍ったバーンで、前日から大会運営者の方々が一生懸命に固めてフォームしてくれたアイシーなもの。
コブコブの斜面も例外なく実は固い。
コブのくせに固く、しかもボブスレーのコースのように掘れていて、かつ、淵の吹き溜まりは削れた雪が溜まり、板を取られたり減速の原因になるたちの悪さ。
そのコブコブをワールドカッパーのモーグル選手達は恐ろしい勢いで滑り降りてきていました。
びっくりしたのは、 エドガー・グロスピロン と ジャン・リュック・ブラッサール の2人でした。
彼らは別次元の滑りをしていて、膝の動きをみているだけで、何故か笑えてくるほどの異様な動き。
どどどどどっ って降りてくる感じで本当に異常。
こんなに急斜面をこんなスピードで・・・・・
言葉では説明できませんが、本当に異常でした。
・・・・2010年・・・・
バンクーバーでのオリンピック開催でモーグル競技を見せて頂きました。
あの頃と比べて、エアーもルール改正があったのか、縦や横にクルクルクルクル。
人間の技術は日進月歩でまだまだ進化していくのだなぁ、と感心してしまいます。
男子モーグルも7位に入賞する選手も出てきて、次回大会が楽しみです。
4年後は、もっともっと世界のレベルが上がり、技術も格段に向上するでしょう。
怪我なく、日本選手が冬のオリンピックで活躍するのがいつの大会でも楽しみです。
頑張れニッポン。
まだまだ大会は始まったばかり。
キリーの故郷で。
- 2010年2月15日
- 未分類
- 662View
- 0件
-
前の記事2010年2月14日
必ず意味がある。